個人事業のホームページは、大きな会社のサイトを小さくしたものではありません。見に来る人が知りたいことは、ほぼ決まっています。何を頼めるのか、どこまで対応してくれるのか、任せて大丈夫か、どう連絡すればいいかです。
この記事の結論は1つです。豪華な見た目より、この4つが迷わず分かることを優先する。そのために埋める構成シートと、1ページで始める場合の並べ方を置いています。
ホームページが 果たす 役割を 絞る
個人事業のサイトには、紹介された・名刺をもらった・SNSで見かけた・地図で見つけたなど、どこかであなたを知ってから来る人もいます。サイトはその人が「頼んでいいか」を確かめに来る場所です。
だから最初に決めるのは、サイトを見た人に何をしてほしいかです。
| 見た人にしてほしいこと | サイトで優先すること |
|---|---|
| 問い合わせ・見積もり依頼をしてほしい | 対応範囲と料金の目安、連絡方法 |
| 紹介先・取引先に安心してほしい | 事業者の情報、実績、仕事の進め方 |
| 来店・予約をしてほしい | 場所、営業日、予約の方法 |
全部を同じ重さで載せようとすると、どれも伝わりにくくなります。1つ選んで、それをページの一番上と最後に置いてください。
最初に 掲載する 情報
次の5つの欄を埋めると、サイトに載せる中身がそろいます。これがこの記事の構成シートです。空欄のまま残る欄があれば、そこが相談のときに決めることです。
| 欄 | 書くこと | 書けないときの考え方 |
|---|---|---|
| 1. 業種・屋号 | 屋号と、一言で何をしているか | 「○○の△△をしています」の形で1行に |
| 2. 提供内容 | 頼めること・頼めないこと、料金の目安 | 料金が案件ごとなら「目安」と「決まり方」を書く |
| 3. 対象顧客 | どんな人・会社の、どんな困りごとに応えるか | 実際に頼んでくれた人を2〜3人思い浮かべる |
| 4. 実績 | これまでの仕事、資格、経歴 | 下の「実績が少ない場合」を参照 |
| 5. 問い合わせ方法 | フォーム・電話・メール、受付時間、返事までの目安 | 対応できる方法だけを載せる |
記入例(架空の 事業)
以下は架空のフリーランス翻訳者「みずの翻訳室」の記入例です。実在の事業ではありません。
| 欄 | 記入例 |
|---|---|
| 1. 業種・屋号 | みずの翻訳室 — 製造業の技術文書の英日翻訳 |
| 2. 提供内容 | 取扱説明書・仕様書・社内マニュアルの英日翻訳。日英は受けていない。料金は原文の語数で決まり、見積もりは原稿を見てから |
| 3. 対象顧客 | 海外製の機械を導入した中小の製造業。社内に翻訳担当がいない会社 |
| 4. 実績 | 製造業の技術職として10年働いた経歴、翻訳した文書の種類(社名は出さない) |
| 5. 問い合わせ方法 | フォームのみ。平日の受付、2営業日以内に返事 |
「頼めないこと」(この例では日英翻訳)を書いておくと、合わない依頼が減り、合う人には「ここなら分かってくれそうだ」と伝わります。
1ページで 始める 場合の 構成
構成シートが埋まれば、1ページに並べるだけでサイトになります。上から順に、見る人が知りたい順番です。
- 冒頭: 屋号、一言の説明、問い合わせボタン(シートの1)
- できること: 頼めること・頼めないこと、料金の目安(シートの2)
- こんな方に: 対象の人と困りごと(シートの3)
- 実績・経歴(シートの4)
- 仕事の流れ: 問い合わせから納品・完了まで
- 事業者情報とお問い合わせ: 屋号、代表者名、所在地(公開できる範囲)、連絡方法(シートの5)
縦に長い1ページで、この6つは十分に載ります。サービスが増えたり、事例を足し続けたくなったりしたら、ページを分けることを考えます。1ページで足りるかどうかの判断と、同じ事業を1ページ・5ページで組んだ例は個人事業・小さな会社の方へに載せています。
公開できる 実績が 少ない 場合の 書き方
開業したばかりで、まだ見せられる仕事がない。お客さまの名前を出せない。個人事業ではよくあることです。そのときに架空の実績や、作ったお客さまの声を書いてはいけません。事実でないと分かったときに、サイト全体が信用されなくなります。
代わりに、本当のことで「任せて大丈夫か」を伝えます。
- 経歴と資格: その仕事に関わってきた年数、持っている資格
- 扱える範囲: 「○○の△△なら対応できます」と具体的に
- 仕事の進め方: 問い合わせから完了まで、何をいつ確認するか
- 事業者の情報: 顔写真(載せたい場合)、代表者名、所在地の公開できる範囲
- お客さまの名前を出さない実績: 「製造業の会社さま、取扱説明書 約80ページ」のように、許可なく特定できない形で
事例として名前や写真を載せるのは、相手の了解を取ってからにしてください。
予算と 更新体制の 決め方
費用を抑えるために、最初から全部を作る必要はありません。決めることは2つです。
1. はじめに払うか、毎月払うか買い切りで作って公開後の修正をその都度頼むか、月額で作って修正も含めて頼むかで、支払いの形が変わります。総額は使う年数で比べてください。
2. 公開後の修正を誰がするか料金の改定、営業日の変更、お知らせ。個人事業でも、こうした修正は起こります。自分で直すのか、頼むのか、頼むならいくらで何回までかを、作る前に決めておくと、情報が古いまま放置されにくくなります。
webasy の場合は、制作費0円・初期費用5,000円(税別)・1ページの BASIC が月額9,800円(税別、税込10,780円)です。公開後の修正は毎月8回まで月額に含みます(ご依頼1通で1回)。最低利用期間は公開した月から6ヶ月です。プランごとの金額と期間ごとの合計は料金と契約のきまり、修正の範囲は更新サポートの範囲、予算から考える場合は月額1万円前後のホームページ制作で何ができる?にまとめています。
なお、ホームページの有無が開業の手続きや口座開設などの審査でどう扱われるかは、それぞれの機関の判断です。この記事では扱っていません。
自分の 事業に 必要な ページを 相談する
上の構成シートが全部埋まっていなくても大丈夫です。事業の内容と、サイトを見た人に何をしてほしいかを伺えば、載せる情報・ページ数・費用の見込みを一緒に整理します。1ページで足りると判断すれば、そうお伝えします。
SNSのプロフィールや、店舗なら地図のサービスだけで足りる段階もあります。その場合はホームページを急いで作る必要はありません。
ご相談は無料です。原稿や必要なページ数が決まっていなくても受け付けています。



