Instagram などのSNSを毎日のように更新していて、お店のことはそこで十分伝わっている。それでもホームページは要るのか、と迷うお店は少なくありません。
この記事の結論です。SNSでは日々の発信を続け、サイトには営業時間・メニューと価格・予約の受け方など、来店を決めるときに確かめたい情報を整理しておく。 どちらかを選ぶのではなく、役割を分けて両方を使う考え方です。SNSで十分に伝わっていて、来店前の問い合わせで困っていないなら、今すぐサイトを作らなくてもよい場合もあります。
この記事では、SNSの機能や仕様の説明はしません。サービスによって、また時期によって変わるためです。扱うのは、どの情報をどこに置くかという、お店の側で決められることです。
来店前に 確認される 情報を 洗い出す
お店に行くかどうか、予約するかどうかを決める前に、お客さまが確かめたいことは、おおむね次の5つにまとまります。
- 今日(その日)やっているか — 営業時間、定休日、臨時休業
- 何がいくらか — メニュー、コース、価格、税込か税別か
- 予約できるか、どうやって — 電話、予約サービスのページ、予約なしで入れるか
- どう行くか — 住所、最寄り駅からの道順、駐車場
- どんなお店か — 料理や店内の雰囲気、席、個室、支払い方法
このうち、1〜4は「いつ見ても同じ答えであってほしい情報」です。5は、新しい写真や話題があるほど伝わりやすい情報です。この違いが、SNSとサイトの役割を分ける手がかりになります。
SNSで 発信する 内容
SNSが得意なのは、新しいことを届けることです。
- 今日のおすすめ、入荷した食材、季節のメニューが始まったこと
- 料理や店内の写真、仕込みの様子、スタッフの紹介
- イベントや貸切の告知、臨時休業の速報
こうした発信は、お店に興味を持ってもらうきっかけになります。サイトを作るからといって、SNSの更新を減らす必要はありません。
ただし、営業時間やコースの価格を投稿の中だけで伝えていると、お客さまは過去の投稿をさかのぼって探すことになります。古い投稿の価格を、いまの価格と思われてしまうこともあります。
サイトにまとめる 内容
サイトには、上の1〜4と、5のうち変わりにくいこと(席数、個室、支払い方法など)をまとめます。
- 営業時間・定休日(臨時休業はお知らせ欄で)
- メニューと価格(季節で変わるものは「時期によって変わります」と書いておく)
- 予約の受け方と、予約先へのボタン
- アクセスと、地図アプリで開くボタン
- 席・個室・貸切・支払い方法など、来る前によく聞かれること
サイトの役割は、SNSで興味を持った人が、最後に確かめに来る場所です。SNSのプロフィールや投稿からサイトへつなげておくと、「詳しい営業時間とメニューはこちら」と案内できます。
予約や 電話への 導線を 整理する
予約をどこで受けるかは、お店が決めることです。決めたら、その入口をサイトのいちばん目立つ場所に置き、SNSや地図アプリからもそこへつなぎます。
webasy で制作して公開している飲食店のサイトから、公開ページで確かめられる作りを紹介します(お店のご意見や、来店数などの成果は載せていません)。
- 鮨 たかよし(本厚木の鮨店) — 予約はお電話とグルメサイトのお店のページで受け、問い合わせフォームは予約以外の用件に分けています。日本語・英語・中国語の3言語で、予約の案内もそれぞれの言語で読めます
- cafebar hello tomorrow(六本木のバー) — トップの最初の画面に「電話する」と「予約する」を置いています。アクセスのページには、地図アプリで開くボタンと「道に迷ったら電話」のボタンを並べています
どちらも、予約の入口を1つに絞らず、お客さまが選べるようにしたうえで、どこで受けるかをはっきり書いています。ほかの制作例は制作実績で見られます。
来店前の 5つの 質問の 導線シート
5つの質問を、どこで答えるかに振り分けた表です。お店の情報を整理するときに使ってください。これがこの記事の導線シートです。
| 来店前の質問 | 答えを置く場所(正本) | ほかの場所ですること |
|---|---|---|
| 今日やっているか | サイト(営業時間・定休日)と地図アプリの店舗情報 | SNSで臨時休業を速報し、サイトのお知らせにも出す |
| 何がいくらか | サイト(メニューと価格) | SNSで新しいメニューを紹介し、価格はサイトへ案内する |
| 予約できるか、どうやって | サイト(予約の受け方と予約先へのボタン) | SNS・地図アプリからはサイトか予約先へつなぐ |
| どう行くか | 地図アプリの店舗情報とサイト(道順・目印) | サイトに地図アプリで開くボタンを置く |
| どんなお店か | SNS(写真・日々の様子) | サイトには変わりにくいこと(席・個室・支払い方法)と代表的な写真 |
「正本」は、情報が変わったときに最初に直す場所です。正本を決めておくと、どこが最新か迷わずに済みます。
お店に合った情報の置き方を、webasy に相談する場合はこちらからどうぞ。
情報を 二重管理しない 更新ルール
営業時間のように、サイト・地図アプリ・SNSのプロフィールの3か所に載る情報は、どこかを直し忘れると、お客さまが食い違った情報を見ることになります。変わったときに直す順番を決めておきます。
| 変わったこと | 直す順番 | 直し忘れやすいところ |
|---|---|---|
| 営業時間・定休日 | サイト → 地図アプリの店舗情報 → SNSのプロフィール | SNSのプロフィール文 |
| 臨時休業 | SNSで速報 → サイトのお知らせ → 地図アプリ(対応していれば) | 休業明けにお知らせを下げること |
| メニューの価格 | サイト → 店内のメニュー表 | 過去のSNSの投稿(直さず、価格はサイトを見てもらう) |
| 予約の受け方 | サイト → SNSのプロフィール・地図アプリのリンク | 古い予約先へのリンク |
すべてを毎回直すのが難しければ、SNSのプロフィールと地図アプリには「最新の営業時間・メニューはサイトで」と書き、サイトだけは必ず直す、という決め方もあります。
必要最小限の サイトを 決める
サイトを作ると決めても、最初からたくさんのページは要りません。来店前の5つの質問に答えられれば、1ページでも役割を果たせます。
- 上から「営業時間・定休日 → メニューと価格 → 予約の受け方 → アクセス → お店の様子」
- 予約先(電話・予約サービスのページ)へのボタンを、最初の画面と予約の欄の2か所に
- SNSへのリンクを置き、日々の様子はSNSで見てもらう
メニューの量が多い、コースの説明を丁寧に載せたい、海外からのお客さま向けに別の言語でも案内したい、という場合は、ページを分けることを考えます。費用が何で変わるかは、飲食店ホームページの費用は何で変わる?にまとめています。
お店の ホームページを 相談する
webasy は月額制のホームページ制作で、制作費はかかりません。はじめにかかるのは初期費用5,000円(税別)で、月額は1ページの BASIC が9,800円(税別)からです。公開後の営業時間やメニューの変更は、毎月8回までの修正として月額の中でお引き受けします。飲食店の場合に月額に含まれるもの・別のお見積もりになるもの(撮影・翻訳・予約の仕組み)は、飲食店のホームページ制作にまとめています。
ご相談では、営業情報・メニュー・写真・予約先・対応したい言語を伺い、月額に含む範囲とオプションを分けてお返しします。SNSだけで足りていると判断できる場合は、そのようにお伝えします。



